
自然療法とは
自然療法は、私たちの体に備わる自然治癒力を最大限に引き出し、健康とウェルビーイングを促進するための包括的なアプローチです。ホリスティックな補完代替療法として、身体、心、精神のバランスを重視し、一人ひとりの全体的な健康をサポートすることを目的としています。
自然療法の根本的な考え方は、私たちの体に本来備わっている自己治癒能力を高めることです。私たちの体は、病気やケガを自ら治す力を持っています。現代の生活習慣や環境要因によってその力が弱まることがあります。自然療法では、身体や心に現れる症状は、崩れた身体のバランスを修復しようとする身体の試みとみなします。
自然療法では、症状を抑えるのではなく、病気の根本原因を探り、まずは自己治癒力が働くことを阻害している要因を取り除きます。そして、食事や栄養、ライフスタイルの改善、およびデトックスなど、さまざまな方法を通して体のバランスを回復し、自然治癒力を活性化させます。
自然療法には、食事療法、ハーブ療法、栄養療法、ホメオパシー、フラワーエッセンス、鍼灸、ヨガ、瞑想など、多岐にわたる療法があります。
例えば、慢性的なストレスや不適切な食生活が原因で体調を崩している場合、ナチュロパスやニュートリショニストはストレス管理や栄養バランスの改善を提案します。こうしたアプローチにより、クライアントは自分自身の健康をコントロールし、長期的に持続可能な健康を実現するための知識とスキルを身につけることができます。
また、自然療法は予防医療としても非常に有効です。定期的なデトックスや体に優しい運動、ストレスマネジメントスキルはは、健康を保つための重要な手段となります。
海外では、伝統療法とエビデンスの両方を考慮した現代の自然療法を体系だって学べる教育機関が存在し、専門的な臨床訓練を受けたナチュロパス、ニュートリショニスト、およびハーバリストが存在します。これら自然療法は、その柔軟性と個別対応のアプローチにより、西洋医学の補完的な位置付けで補完代替療法として欧米では広く認知されています。特に慢性疾患や生活習慣病の治療において、自然療法は症状の緩和だけでなく、病気を予防し、クライアントの生活の質を向上させる手助けをします。
私たちの健康は、単なる「病気ではない状態」を超えて、心身の調和がとれた状態であることが理想です。この「真の健康」を目指すため、海外の専門教育機関で臨床訓練を受けたナチュロパシックプラクティショナーを紹介します。
ホールパーソン(Whole Person)とは
ホールパーソンとは、人間を身体、心、精神の全体的な存在として捉える概念です。このアプローチは、個人の健康を考える際に、単に身体的な症状や疾患だけでなく、心理的、感情的、社会的、そして精神的な側面も含めた全体像を重視します。ホールパーソンのアプローチは、以下のような要素を含みます:
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身体の健康: 身体的な健康は、病気の治療や予防、栄養、運動、休養などに関連します。ホールパーソンアプローチでは、これらの要素が重要な基盤とされますが、これだけではなく、他の側面とのバランスも重要とされます。
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心の健康: 心理的な健康、感情の安定、ストレス管理、自己肯定感など、心の健康は、全体的な健康において重要な役割を果たし、身体の健康にも深く影響を与えます。
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精神的な健康: 精神的な健康には、人生の目的意識や意味、価値観、信仰心やスピリチュアリティが関係します。精神的な充足感は、全体的な幸福感に寄与し、ストレスや困難に対処する力、レジリエンスを高めます。
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社会的な健康: 人間関係、社会的なつながり、コミュニティとの関わりもホールパーソンの健康の重要な側面です。支え合いや他者とのつながりは、精神的・感情的な健康に大きく影響します。
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環境との調和: 環境との関わり、自然との調和もホールパーソンアプローチの一部と考えられます。健康な生活環境は、個人の全体的な健康を支える基盤です。
ホールパーソンアプローチは、これらすべての側面が相互に影響し合っていると考え、健康の維持や回復に向けて統合的にアプローチすることを目指します。クライアントを「全体」として捉え、その人が持つあらゆる側面を考慮に入れることで、より深いレベルでのケアが可能になります。

ナチュロパシーの原則
vis medicatrix nature)
1. Healing power of nature (-
自然治癒力を引き出し高めること
2. Identify and treat the causes (tolle causal)
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症状を抑えるのではなく、根本にある原因を探し出し治療すること
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自然治癒力の働きを邪魔しているものを取り除くこと
3. First do not harm (primum non nocere)
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まず第一に、クライアントに害を与えないこと
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最小限の治療と関与で、クライアントに過度な負担を与えないこと
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治癒をしようとする過程である「症状」を対処療法的に抑えないこと
4. Doctor as teacher (docere)
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治療を行う者は教育者であること
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自分の健康に責任を持てるよう、クライアントを導くこと
5. Treat the whole person (tolle totem)
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クライアントは、物理的、心理的、感情的、遺伝的、環境的、社会的、精神的な総合体
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その全体象を対して、治療にあたること
6. Prevention (preventare)
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病気の予防と、ウェルネス(肉体的・精神的に健康である状態)の促進

日本ナチュロパシックプラクティショナー協会の理念
本協会は、自然療法の発展と普及を通じて、ホールパーソンの健康を支援し、人々が身体・心・精神の調和を保ち、充実した人生を送ることを目指しています。
私たちの理念は以下の基本的な原則に基づいています。
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ホーリズム(Holism)に基づく健康の促進
私たちは、人を身体、心、そして精神が一体となったホールパーソンとして捉えます。自然の力を活用し、クライアントの内なる治癒力を引き出すことで、全体的な健康とバランスを追求します。
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専門的かつ倫理的な実践
自然療法の専門家として、私たちは常に高い倫理基準を守り、専門知識と技術を持ってクライアントに接します。安全で効果的な自然療法を提供し、クライアントの利益を最優先に考えます。自然療法は近代西洋医学を否定するものではありません。時に近代西洋医学の治療効果を補完するために、治療を阻害することなくクライアントの自己治癒力を高める努力を行います。
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予防と教育の重視
ホールネスを維持するためには、予防が不可欠です。私たちは、健康的な生活習慣、適切な栄養、そして心と精神の健康を支えるストレス管理を通じて、病気の予防に取り組みます。また、患者自身が自己管理を行い、健康を維持できるように教育と情報提供を重視します。
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研究と教育の推進
ナチュロパシー、ハーバルメディスン、およびニュートリショナルメディスンの分野における研究を奨励し、実践における科学的根拠を強化します。これにより、最新の知識と技術を実践に反映し、クライアントに最良のケアを提供します。また、私たちは次世代の専門家を育成するために、また、自然療法の理論を普及するために、質の高い教育や情報を提供します。
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コミュニティと環境への貢献
私たちは、コミュニティの健康と福祉を支援するだけでなく、環境への配慮を忘れず、持続可能な自然療法を推進します。自然と共生し、その資源を未来の世代に引き継ぐことを目指します。
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協力と連携
私たちは、他の医療専門職や団体と協力し、クライアントの全体的な健康をサポートするために連携します。ホリスティックなアプローチを通じて、クライアントが最適なケアを受けられるよう努めます。
この理念に基づき、私たち日本ナチュロパシックプラクティショナー協会は、自然療法の実践者としての責任を果たし、ホールパーソンアプローチに基づくケアを提供し、すべての人々がホールネスを実現できる社会の実現に貢献します。
自然療法は西洋医学に代わるものではありません。
病気の診断や治療は近代西洋医学の病院や医師によって行われます。
特定の疾患をお持ちの場合は、医師の指示にしたがってください。